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小山市議会2005年2月定例議会での一般質問要旨

質問 : 思川へのアプローチデザインアイデアコンペ入賞作品の実現性は。

 まず、質問に入る前に、私にとっての思川についてお話をさせていただきます。私は、小山市に生まれ、小山第一小学校、小山中学校、小山高校、そして白鴎大学を卒業いたしました。通ったそれらの学校の横には思川が流れており、思川とともに育ってまいりました。小学生のころ現在の島田橋は、JR両毛線の鉄橋に沿った木製の橋で、また観晃橋も古い石のようなコンクリートの橋で、大水が出たときは一部が流され、思水ケ丘の友人が学校に登校できなかったことがありました。また、皆さん、城山公園から天翁院までのがけ伝いに防空ごうがたくさんあるのをご存じでしょうか。そこを探検と称して小学校から帰るときに散策したのを思い起こされます。昔、川は自然に触れることができ、自然を知る最高のステージでした。旧島田橋で魚釣り、また上流の栃木の大行寺堰で泳いだりもいたしました。もちろん、その中で自然の怖さも思い知ることができました。また、それは大人になってからも川の怖さを目の当たりにいたしました。大学生のころ、高校時代の友人たちと鬼怒川の中島橋の下でバーベキューをしていたときに、やはり近くでバーベキューをしていたグループの子供が川に流されてしまったことがありました。夏で川の水は少なかったのですが、見る見るうちに流されていってしまいました。たまたま一緒にいた私の友人が小山の消防署員で、すぐに川に飛び込み、救助して無事でしたが、流されていくスピードは速く、冷やりとさせられたのを覚えております。子供のときも大人になっても自然の怖さについては、やはり体験して初めて知るものでございます。現在川は危険と言われ、子供たちだけで川で遊ぶことはなくなってしまいました。しかし、それでは、せっかく小山が持つ市街地を流れる思川の自然に触れることなく、そして自然の怖さを体験することなく大人になったとき、災害予防もできないのが現実ではないでしょうか。このことを踏まえ、私の思川に対する思いを込めて、通告に従い質問をさせていただきます。

 まず、思川へのアプローチ整備調査事業についてお伺いいたします。去る1月22日に行われました小山市制50周年記念事業の一つでありました小山のまちづくりシンポジウムの中で、思川アプローチデザインアイデアコンペが行われました。これは、観晃橋から思川へおりることができるデザインコンペで、テーマは「歴史と自然とにぎわいの大空間、思川リバーステージ、いやしへのプロローグ」、少々テーマは長かったのですが、小山市民にとって思川は憩いの場として、安らぎの場として、またいやしを求めて親しまれています。このすばらしい空間と歴史的資源である祇園城跡、そして中心市街地のにぎわいの場を結びつける新たな憩いの場として思川へのアプローチデザインを求め、より一層人々が親しみを醸成できるような魅力ある思川を中心とする小山のまちづくりを進めていくという趣旨で開催されました。応募は、一般デザインの部36点、子供デザインの部8点、一般論文の部4点、子供作文の部21点の出品があり、どれもこれもアイデア性に富み、小山市民にとって母なる川である思川をテーマとし、中心市街地活性化とともに考えた作品ばかりでありました。一般デザインの部最優秀賞に選ばれました、宇都宮大学院生である市川大輔さん、上村勇樹さん、渡辺美代さん3名による作品をごらんください。

 テーマは、「小山くるわガーデン」でございます。アイデアコンペ授賞式の中で行われた市川大輔さんによるプレゼンをもとにこの作品のご説明をさせていただきます。設計は、歴史と自然とにぎわいを正面から考える、これらが三位一体となって一つの場をなしている風景を意図するという趣旨でございます。まず初めに、歴史については計画地の北東に連なる小高い台地群、それはくるわと呼ばれ、かつての祇園城、現在の城山公園の城壁を意味いたします。くるわというのは、城を囲っている垣根、城壁という意味がございます。くるわという場の形態と特徴を現代のくるわによみがえらせるということであります。デザインとしては、一つ一つが独立しているが、起伏を持って全体につながる場所、そしてさまざまな凹凸、そのすべてに個性があり、もとの地形を生かしてつくられているということです。

 次に、自然についてですが、今回の計画で実現されることで自然が少しでも壊れてしまわないためには、人だけでなく、多くの生き物が集まる場、人と自然が手をとる姿がここにあらわれてくれたらと思う。また、にぎわいについては、さまざまな動線が接し、時に交わるような思川へのアプローチを計画する。人々が出会い、集い、憩う場、イベントに応じたさまざまステージが生まれる。さらに、くるわがもたらす多様さと楽しさに期待したいとのことでした。

 簡単にご説明させていただきますと、円形の台地、これがくるわでございます。城山公園の城壁、もともと歴史上でいう意味があるくるわでございます。それと、こちらの円形の台地、これを連係させて思川へのアプローチデザインとしたものでございます。審査委員の講評として、この作品はデザインに魅力があり、造形、意匠的にすぐれ、思川及び観晃橋周辺の景観と調和が図られている。また、小山市の歴史に根差した配慮がなされており、奇抜なアイデアで私たち小山市民に夢や希望を与えてくれた作品であり、色彩、配色の表現も模型や画像処理など高度なテクニックを駆使した完成度の高い作品であると総評され、最優秀賞に選ばれました。このアイデアコンペですが、過去にも小山市では数回行われており、過去において代表的な例を挙げますと城東公園のステージ城東があります。平成6年に行われた城東公園街角広場デザインコンペ、一席入選作が実現した例があります。城東公園は、皆様ご周知のとおりコンペデザインの趣旨を損なうことなく完成したものでございます。毎年地元の方々のご努力により運営されているステージ城東フェスティバルやフリーマーケット等が実施されております。このアイデアを出された方が毎年城東フェスティバルに参加されているとも聞いております。そうしたことを踏まえ、来年度の予算計画に計上されている思川へのアプローチ整備調査事業については、今回実施された思川アプローチデザインコンペ入選作品を実現化の方向で調査事業を行っていただきたいと思います。当然河川をいじるわけですから、河川法の絡みも出てくるとは思いますが、十分に県との協議を重ねていただきたいと思います。たくさんの応募、そして市民の思いを組んでいただき、入賞作品の趣旨を損なうことなく、多少のデフォルメは仕方ないとしても、実現に向けて進めていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。


答弁(大久保市長)

 ただいまは、小川議員には幼いころからの思川に対するすばらしい思いを披露していただきまして、まことにありがとうございました。感動いたしました。小山市の母なる川であります思川を現代の子供たちにも自然に親しむ場として、そしてまた市民の皆様に対しても憩いの場として整備していきたいと思っておりますので、議員には今後ともご理解とご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

 それでは、小川議員のご質問のうち、1番目の思川へのアプローチ整備調査事業、思川へのアプローチデザイン、アイデアコンペ入賞作品の実現性はについてご答弁申し上げます。このアイデアコンペは、先ほど小川議員からも詳しくご説明がございましたが、小山市のシンボルであり、自然豊かな思川と町を一体化するため、祇園城通り、橋詰広場付近から河川敷や堤防状の散策路に直接おりられるようにする魅力あるアプローチのデザインを公募したものでございます。思川は、小山市都市景観形成基本計画の中においても小山市のシンボル的存在であると位置づけられており、都市景観形成の推進に向けて思川と町との関連を強くするためにデザインのアイデアコンペが提言されておりました。また、現在当該箇所は城山公園から小山総合公園までの思川沿いの散策コースの拠点になってはいるものの、観晃橋付近において祇園城通りが4車線で横断できず、小山駅方向へ戻るようにして、往復約200メートルほど遠回りしなくてはならないことから、不便を来しているという市民の皆様のご要望も踏まえまして実施したものでございます。さまざまな発想に基づくアイデアや提案を広く求めるため、新聞やインターネットなどを通じ、市民の皆様を初め広く全国の皆様に募集を行った結果、市内を初め東京、神奈川、遠くは九州からも技術者の卵である学生やプロなど幅広い層の皆様からさまざまなアイデアが盛り込まれたすばらしい力作の応募をたくさんいただくことができました。応募作品につきましては、1月22日に開催しましたまちづくりシンポジウムで展示発表し、優秀者の表彰を行いました。最優秀賞に輝いた宇都宮大学大学院生による作品は、課題地区の周辺がかつて中世の豪族、小山市の居城、祇園城の跡であることから、祇園城の城壁くるわをモチーフとしており、小山に伝わる壮大な歴史や水と緑の宝庫、思川の大自然が感じられ、そして何よりも私たちに夢と希望を与えてくれるものでした。先ほど小川議員からパネルを利用していただきまして、詳しく説明していただいたところでございます。小山市におきましては、思川へのアプローチ整備実現化の要望も多いことから、その実現を図るべく、平成17年度に基本構想づくりの調査を開始、平成18年度に基本計画、平成19年度に実施設計、そして平成20年度に整備工事を目指していきたいと考えています。実現化に当たり、実際には当該箇所が県道を含む河川区域であるがゆえに、河川法などの制限を受けるため、河川管理者を初め関係機関のご指導やアイデアコンペの審査をしていただいた都市景観審議会のご意見をいただきながら、コンペ作品の少しでも多くのアイデアを取り入れて、事業化に向けた取り組みを行っていきたいと考えています。アプローチ整備により市民の皆様が駅から祇園城通りや思川の自然、祇園城跡周辺の歴史に触れ合いながら回遊できるようにしていきたいと考えておりますので、議員におかれましてはご理解とご協力のほどよろしくお願いします。以上です。